さて、入手したバイクは年式の割りに外観のダメージは少なく、近年までかなり大切に扱われていたように感じられました。またエンジンも特に問題なく動きますが、
後輪のブレーキの利きは、いまいちというところでしょうか。最大の問題はサイドスタンドが、折れてなくなっていること。なんとかせねば出かけることもままならない・・。(-_-;)


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しかし、細部に錆がポツポツと見られ、我が家の軒先保管では、短期間でボロボロになるのではとの不安が・・・・。
レストアするからには、外装は、あと10年くらいもつように・・・。そんなことを考えながら、ひとまず細部のチェックをしながらせっせと掃除。
その結果、フロントフォークのインナーチューブに点腐食がポツポツ、おまけにオイルのにじみ。エンジンのヘッド、シリンダー、クランクカバーはアルミの腐食で、耐熱塗料がポロポロ剥離してくるではありませんか。

 サイドスタンドをネットオークションで探しても見つからず。そこで近くのバイク屋さんで、サイドスタンドを注文。このバイク屋さんにインナーチューブ、エアクリーナ、ギアオイルの交換を勧められ、バイクを預けお願いすることに。翌日、スタンドは生産終了、在庫なしとの連絡。これを機に、レストアは人を頼ってはダメなのだと自覚しました。

 初レストアということもあり、知らないことは盛り沢山。分解組み立ての要領は?生産中止のパーツは、どうするか?などなど悩むことばかりで作業計画がなかなか立ちませんでした。そんな時にTBおやじさんから、裏技等ご親切なアドバイスを頂きモヤモヤを払拭することができました。この場を借りて、お礼申し上げます。<m(__)m>
兵庫県宝塚市のオフロード&トライアルバイクの専門店TOOL BOXです。「バイクでなくても直せるかも知れません。おなべからポルシェまで?」とのことですので関西の方は訪問の価値ありと思います。(笑)




 レストアに欠かせないのが、整備マニュアルとパーツリスト。これらはネットショップで購入し、その後純正パーツも同じショップから購入しました。手間がかからないのが便利ですね。

各社/サービスマニュアル コピー版の入手
クランクケースカバー周辺
<状態>
耐熱塗料は、アルミの腐食により浮き上がり、ボロボロ状態。しかし、打痕等の傷はなく、状態は良好。

<対応策>
塗料を剥がし、塗装する。
塗料は、耐熱200℃の艶ありブラック(Top Heat)
シリンダー、シリンダーヘッド

<状態>
アルミ独特のシロサビが発生。

<対応策>
塗料をはがし、表面研磨(#600)後、塗装する。
塗料は、耐熱200℃の艶ありブラック(Top Heat)
クランクケース

<状態>
オイル付着によるものと思われる劣化剥離

<対応策>
塗料をはがし、表面研磨(#600)後、塗装する。
塗料は、耐熱200℃の艶ありブラック(Top Heat)
スイングアーム取り付け部周辺(リンク)

<状態>
溶接部付近に軽度の鉄サビ発生
リンク表面はアルミ腐食

<対応策>
塗料をはがし、表面研磨(#600)後、塗装する。
アルミ部材は、表面研磨(#1000)後、2液性ウレタンクリアーで塗装する。
リンクのナットはステンレスフランジナットに交換。
駆動部のM8以上のボルトは、旧ボルトを亜鉛メッキ塗料(シルバー)で塗装し、再利用。
下まわり

<状態>
サビと頑固な汚れ
表面にサビ多数あるが、腐食は浅い

<対応策>
塗料をはがし、表面研磨(#600)後、塗装する。
アルミ部材は、表面研磨(#1000)後、2液性ウレタンクリアーで塗装する。
駆動系以外のM8以下のボルト、ナットはステンレス製のフランジタイプに交換。
フレーム

<状態>
表面に点サビ多数あるが、腐食は浅い。

<対応策>
塗料をはがし、表面研磨(#600)後、塗装する。
M6以下の部品取り付けボルト、ナットは、ステンレス製に交換。
フロントフォークトップブリッジ

<状態>
アルミの白サビが多い。腐食は浅くない。

<対応策>
塗料をはがし、表面研磨(#600)後、塗装する。
アルミ部材は、ヤスリ、ルーターでサビを完全除去し、サンドペーパ(#1000)で表面研磨後、2液性ウレタンクリアーで塗装する。
M8の締め付けボルトはステンレス製のフランジタイプに交換
hajimeni Restore工程1
Before Restore