Restore工程1

エンジン塗装編
シリンダー画像(処理前) シリンダーヘッド画像(処理前)
レストアベースとなる車載エンジンのシリンダーです。
こちらはシリンダーヘッドです。
シリンダー画像(ブラスト処理後) シリンダーフィン画像(ブラスト処理後)
レストアベースに積んでいたエンジンのシリンダーのサンドブラストによる下地処理です。自分でやろうとしたのですが、設備がそろわず断念。近くのショップにお願いしました。
シリンダーのサンドブラストは初めてのようで、かなり苦労されたようです。料金は約1万円
表面はヤスリのようにザラザラですが、きれいな仕上がりです。さらに追加でビーズブラストを行えば、ナシ地のきれいなシルバー色のエンジンに仕上がるのでしょう。
こちらは、ネットオークションで入手したエンジンのシリンダーです。手作業にて下地処理してみました。スペアとして保管しておく予定です。
ワイヤーブラシ、サンドペパーでアルミ特有の白サビと耐熱塗料をせっせと落とす。なかなか難儀な作業でした。
半日作業でこの程度の仕上がりです。アルミ鋳物でできていますが、その地肌はかなり荒れています。20年前の鋳造技術では、こんなものしょう。
サンドブラストでの処理で地肌の荒れを取ることの大変さがよくわかりました。
これ以上、作業を続けることは無意味と感じましたので、下地処理は終了。
シリンダーヘッド画像2(処理前) シリンダーフィン画像2(ブラスト処理前)
これはスペアーのシリンダーヘッドです。車載分の画像はどこにいったのか、行方不明です。
m(__)m
フィンの幅が狭く、ワイヤーブラシも入れ辛く、作業はなかなか捗りません。
この後、塗料剥離剤を併用しました。
シリンダーのパッキン取り付け面をマスキングテープでマスキングします。

カッターでマスキング部以外を切り取ります。
カッターの刃を新しいものに変えて、エッジをトレースしていきます。
マスキング境界線以外は、適当にマスキングします。
シリンダー内に塗料が付着しないようにします。マスキングを剥がす時、乾いた塗料がパリパリと細かく剥離して周りに付着することがありますが、キチンタオルを使うと塗料を吸収するため便利です。
(タオルといっても、紙ですが・・)
耐熱スプレー塗料(Top Heat)で塗装後、
12時間経過した状態です。表面は硬く、かなり乾いていますが強く触れると跡が付くことがあります。

耐熱スプレー塗料(Top Heat)で塗装後、4時間程経過した状態です(夏)。表面は乾いていますが、触れることは禁物です。
ホットガンの温度設定を300℃程度に設定して、塗装表面が200℃程度になるようにして塗料を焼付けます。表面温度計があればいいのですが、このあたりは、経験による感覚です。温度が100℃を超えてくると、塗料が軟化し光沢が出てきます。そして、揮発分の臭いがしてきます。温度が高すぎると、気泡がポツポツと出てきますので、表面をよく見ながらまんべんに約15分間加熱します。
スタッドボルトのサビ止めのため、ジンクリッチシルバーをはけ塗りします。
シリンダーと同様にヒートガンで加熱します。 若干の指紋がついているも、十分加熱することで塗料が軟化し消すことができます。しかしこの加熱時に、ホットガン等を当ててしまうと、その跡は、確実に残ってしまいますので注意が必要です。
この状態で、塗料を剥がしていきます。
ディスクサンダーにワイヤーブラシや、サンドペーパーをセットし、軽く撫でるような感じで剥がしていきます。強く当てすぎると、素材が大きく削れてしまいます。
クランクケースカバーを取り外し、マスキングを行い、耐熱スプレー塗料(Top Heat)で塗装しました。その後はシリンダーと同様に塗料の焼付けを行います。
 これは、家庭用オーブンレンジのオーブン機能を使った裏技です。スペアー用のシリンダー、ヘッドを思いつきでやってみました。これは楽チンです。(決してレンジ機能は使わないように!・・火花が散り危険です)
塗装後、24時間以上自然乾燥した後に120℃で10分、180℃で10分の2工程で良い結果になりました。
(ブログでも紹介しています。)
アンダーガード(スキッドプレート)研磨編
スペアーのスキッドプレートです。
純正品は加工が雑でプレス傷やエッジがいびつに波打っています。20年前の当時ではこんなものだったのでしょう。
アルミ面はサンドペーパー(#1500)で手研磨したのですが、プレス傷は取りきれないので、いっそのこと新品以上の品質にアップグレードすることにしました。
切削する部分にマーキングします。曲線を作るため雲形定規を使いました。
ディスクサンダーで約5分で完了。意外と簡単です。
エッジが、きれいな曲線に仕上がりました。
ディスクペーパー(#180)に変更し仕上げのやり直しです。
アルミ面の荒れが取れたところで、今度は細部の仕上げをきれいに行うため、電動ドリルに研磨ホイル(#320)を取り付け研磨。
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